油圧式ファインブランキングプレス【FB-FDEBH】
制作実績表(kN) | ||||||||||
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FB | 1600 | 2000 | 2500 | 3200 | 4000 | 6500 | 8000 | 10000 | 12000 | 15000 |
MFB | 1600 | 2000 | 2500 |
- FBプレスの型式:FB-FDEBH
- F(固定パンチ)D(CNC制御)E(自動圧力調整)
B(ロングライムガイド)P(ガイドポスト)H(高速仕様)
特徴
- 厚板、大物部品、複雑形状部品の生産に最適。
- 能力1600kN~12000kNの実績。
- 最大板厚19mm加工の実績あり。
豊富な機種の中から
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加工製品の形状・材質・厚さなどに適したプレスを選定いたします。
FB加工用の金型構造には、固定パンチ式と可動パンチ式と2種類あり、多列抜き加工、順送加工また大型部品の生産には主として固定パンチ式の金型が使われます。
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弊社で、製作している油圧式FBプレスには、最小の160トン型から最大の1,500トン型までの10機種あり、機械式では160トン型から250トン型までの3機種があります。
そして、最近では毎分100ストロークで稼働する機械式200トン型に加え、毎分50ストロークで稼働する油圧式500トン型などの高速タイプも加わりました。
本体の構造と特徴
- プレス本体は溶接一体構造で、入念な焼鈍が施されています。
- シリンダー・ラム・ボルスターに特殊鋼を使用しています。
- ラムスライドは、広く長いプレロード8面ガイドで、複合成形加工での偏芯負荷にも耐えられます。
- 上死点停止のメカニカルストッパーには、高精度、特殊形状の細目ねじを採用し、生産中には150/cm2の油圧シリンダー四本で固定しているので繰り返し停止精度0.01mm以内を保持します。そのため、高品質の複合成形加工が安定して行われ、金型の破損も防ぐことができます。
- ラムは油圧によって下から押し上げられ、加工は下死点で振動しないように制御されています。
- 剪断圧力・板押え圧力・カウンター圧力・補助圧力とそれらのタイミングは、個別に調整ができます。
① メインシリンダー ② メインピストン ③ メカニカルストッパー ④ 下部ボルスター ⑤ カウンターピストン ⑥ スライド ⑦ センターサポート ⑧ 8面ガイド ⑨ 下部ガイド ⑩ Vリングピストン ⑪ 上部ボルスター ⑫ アプローチシリンダー ⑬ 二枚打検出シリンダー |
標準装備
金型破損防止装置(ツールセイフティー)
- FBでは剪断工程の完了後、製品とスラグが金型の上面に押し戻され、排出され、次の工程がまた繰り返されますが、製品やスラグなどの残留を検出し、プレスを直ちに停止させ金型破損を防ぐのが金型破損防止装置です。(特許)
シャットハイト調整装置
- パンチの再研磨量をインプットするだけで、CPUに記憶されているすべての加工条件は、そのままで生産が再開できます。(特許)
材料送り装置
- コイル材も定尺材も入側と出側に材料送り装置が必要です。ACサーボモーターを使用した、単独制御のローラードライブ方式です。順送金型を使用際には、材料リリースもスイッチ切り替えで使用できます。
- 材料のパスラインと幅決めは、材料に合わせて調整ができます。
- シート材料を使用する際は、材料先端の停止位置・材料末端までの打抜き数量をインプットする事で、自動制御で生産ができます。
- 装置の設置スペースを節約する場合には、NCレベラーフィダーを採用する事で入側送り装置を省くことができます。
製品取り出しとスラグの排出
- 作業能率を上げるには標準装備のエアーブローが効果的です。
しかし、製品取り出し装置を利用すれば製品とスラグは自動的に分離でき、製品の表裏が混ざらず、製品の打痕を防ぎ、加工油の飛散による工場の汚れ、騒音から作業環境を、守ることができます。
加工油塗布装置
- FB加工では、製品によって最適な加工油を選択しなければなりません。
加工油塗布装置は、加工油が節約できミスト発生のないローラー式が標準装備になっています。
ボルスター上の加工油は、溝を通って回収できます。
加工油タンク内の油量が足りなくなった時には、センサーが働き、プレスは自動的に停止します。
油圧ユニット
- プレス本体から切り離した独立ユニットで熱や振動などの影響はありません。
国産の油圧機器、ポンプを採用しているので、ランニングコスト・保全体制も有利です。
メインポンプは、静かなプランジャー型のアキシャルピストンポンプを採用しています。
アキシャルピストンポンプを採用しているので、内接ギアポンプよりも長い寿命を得られます。
油温の管理は水冷方式の熱交換器が標準です。
(寒冷地用には、冷却水の凍結を避けた空冷式熱交換機とヒーター付きも納入が可能です。)
静電浄油機を標準で装備し、油中の微細な汚染物質を除去し、油圧機器の作動障害・油の劣化を防止します。
プレス前面安全シャッター
- 連続運転は安全シャッターが閉じている時だけ可能です。更に光学式の安全装置も備えることで万全になります。
スクラップカッター
- 油圧式カッターで、切断サイクルも設定でき、低い圧力で切断できるようにシャー角が付いています。
特別付属品
補助油圧回路
- 複合成形などで工程数を短縮したり、製品精度を高めるため単独で制御ができる油圧回路を追加できます。
高圧回路を圧力元にするタイプと単独回路タイプを選定できます。
送りミス検出装置
- ロールーフィーダに過負荷が生じたときには、検知してプレスを自動停止させます。
プリローラー
- 金型の出し入れは、プレス前面に取り付けられた可倒式レールで容易に行えます。
金型の油圧クランプ
- 油圧式クランプの使用で、金型の取り付け取り外しは、正確・迅速・容易・安全です。
油圧ダイリフター
- ボルスター内に、油圧式ダイリフターを組み込めば重い金型の交換作業は容易です。
金型交換台車
- 危険のない迅速な金型交換を実現します。
金型の押し込みと引き出しは、手動もしくは自動を選択できます。
ミストコレクター
- 製品とスラグへのエアーブローでの油の飛散による工場の作業環境悪化を防ぎます。
ムービングボルスター
- 複数用意する事で、プレス稼働中に、次の生産で使用する金型とインサートリングを外段取りできます。
光学式安全装置
- プレスの運転中に作業者を保護するのが光学式安全装置です、10mmピッチで検出しプレスは直ちに停止します。
金型内への加工油供給装置
- 複雑形状の成形をする順送金型を使う場合には、金型の摩耗を防ぐ効果があります。
モデム
- 電話回線を通じて、遠隔地で稼働するFBプレスのシーケンス変更をする事ができます。
特殊テーブル
- 順送金型を使うため標準の丸形のインサートリングではなく、楕円形のインサートリングを持ったテーブルも提供できます。
CNC制御(タッチパネル)
- 製品の形状・材質・厚さなどによって使用する金型の最適な加工条件をタッチパネルでインプットできます。
- インプットしたデータは、スクリーン上に表示され、金型データをCPUに最大100型まで、記憶させることができます。(更に容量の増加も可能です。)
- 金型を交換した場合には、登録してある金型番号を選ぶ事で加工条件を呼び出す事ができます。
- 操作は容易であり、金型交換のロスタイムの低減がされ、多品種少量生産の現場で威力を発揮しています。
- 機械に組み込んだ油圧機器・制御機器の動作チェックがスクリーン上できます。そして、異常の発生時にはスクリーン上に障害の内容と機器名が表示され異常の解決を助けます。
- プレス稼働中でも機械を止めることなく加工条件の変更が可能で、次に生産をする金型の加工条件の呼出・確認・修正ができます。
- プレスの稼働時間を集計できるので、生産管理に役立ちます。金型の交換または何らかの原因でプレスが停止した時間を集計できます。
- 定期的なメンテナンスを必要とする点検個所をスクリーンに表示します。